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第2回 カギは防雪・防寒対策。北海道ならではの床暖房工事とは

床暖房 モニターレポート

灯油式から熱源転換 既設の床暖房パネルを活用 北海道江別市 船木様邸

今回のポイント

真冬にはマイナス15℃になることもあるという北海道の船木様邸。
昨年の灯油代の高騰を期に、永年使ってこられた灯油炊きストーブによる温水床暖房の熱源転換を決意されました。
「北海道でのヒートポンプの実力を、自ら体験・検証したい」ご自身も建築設備のプロである船木様の思いです。

船木様邸プロフィール

灯油からの熱源転換でヒートポンプの実力を試したい。

こだわり

  • 灯油からの切り替え
  • ヒートポンプ
  • 光熱費
  • 設置:リフォーム
  • 家族:ご夫婦
  • 広さ:26m2(約16畳)
  • 熱源:電気・ガス・灯油
  • 住所:北海道江別市
  • 工事:札樽整熱工業
  • 暖房:Before灯油After電気電気(ヒートポンプ) FF式ストーブ

室外ユニットの二段積みで、積雪を避けスペースも節約

既存の床暖房パネルを利用するため、床の張り替え工事などが不要な船木様邸の工事。真っ先に運び込まれたのは、ヒートポンプ式の室外ユニットでした。まずはこれを、建物南側の軒下に設置するところから、工事は始まります。

室外ユニットの設置位置は、現在リビングに設置されているダイキンのルームエアコンUXシリーズの室外機の真上。金属製の架台を新たに設置して、2つの設備を二段積みにしていきます。
下段にはエアコンの室外機、床暖房の室内ユニットは上段に、少しでも高い位置に置くことで、室外ユニットが雪に埋もれて使用できなくなるのを防ぐための工夫です。
同時に、複数の室外機をコンパクトにまとめ、スペースを節約することもできました。

さらに、室外ユニットの吸気口から雪を吸い込むことのないよう、
防雪用のフードも取り付けて、室外ユニットの準備は完了しました。

床暖房の室外ユニットを架台の上段に設置 (下はエアコンの室外機)

ポイントは断熱。既存の温水配管を室外ユニットへ

室外ユニットの準備が終わったら、室内との温水配管の接続工事に入ります。
既存の温水配管は、床面から伸びたゴム製の配管が直接FF式灯油ストーブに接続されていました。

このゴム製配管をストーブから取りはずし、接続用の継手と呼ばれる金具で架橋ポリエチレン管につなぎ、今は使われていない壁面の通気口から屋外へ出して室外ユニットへと接続することになりました。

ストーブに接続されていたゴム製の温水配管

室外ユニットまでの温水配管に断熱材を巻く作業

既存の温水配管内の不凍液を抜く

今回、温水配管を室外へ出すために使用することになった通気口は、昔、ストーブの排気用に使用されていた穴を、その後のリフォームに際してふさいだもの。
そのため、リフォーム時に取り付けた外壁のサイディングボードには穴が開いていませんでした。この通気口を再活用するにあたり、穴の内部に詰められたウレタンを除去。同時に、金属製のサイディングボードにも直径10cm程度の穴が開けられました。
通気口の再利用により、25cmもの厚みのある頑丈なコンクリートの壁面に手を加えることなく、工事を進めることができました。

通気口のある建物の東面から室外ユニットまでは、リビングの窓枠の上を通して接続。外気にさらされるこの部分には、配管の温水の温度を保つため、しっかり断熱材を巻き、とくに念入りな防寒対策が施されました。

通気口を利用し新しく取り付けられた温水配管(左)。
右はストーブの排気管

配管の準備が整ったら、実際に接続する前に、既存の温水配管内に入っている不凍液を抜き、内部を洗浄したうえで専用の不凍液を充填。約5年といわれる不凍液の交換時期を考えると、今回のリフォームはちょうどよい交換のタイミングとなりました。

不凍液の交換が終わり、すべての温水配管を接続したら、室内外ともに専用のモールで覆い配管作業は完了しました。

暖房専用プランの契約に向けて、電力まわりの工事も実施

こうして床暖房関連の工事が進められるのと平行して行われたのが、
電力会社による電気のメーターや分電盤などの工事です。

今回のリフォームに伴い、船木様が注目されたのが、北海道ならではの融雪用電力(※)プラン。
これは、暖房や融雪に電気を使う人を対象に、10月から翌年の5月の冬季期間だけ適用されるプランで、1日のうち決まった数時間のみ電気を遮断するかわり、使用中の電力料金をぐっと安くできるというものです。

船木様が契約を決めたのは、「ホットタイム22ロング(※)」というプラン。
このプランでは、決められた時間帯には送電そのものをストップしたり、オフシーズンにはブレーカー自体をオフにすることになるため、通常の電力とは別系統の送電装置が必要。新たに1本電線を引き込み、タイマーがついた専用のメーターを設置する工事が必要になるのです。

電気メーターの工事

ドリーム8用のメーター(左)
通電遮断用のタイムスイッチ(中央)
ホットタイム22ロング用のメーター(右)

同時に、今回、ダイキンエコキュートを導入し、給湯についても電化することになった船木様は、床暖房以外の電力についても、夜間の料金が安くなる「ドリーム8(※)」プランに契約変更されることに。これについても、専用のメーターが用意されることになりました。

200Vの分電盤の取替えが必要になったのも、北海道ならでは。
他の地方の分電盤には、200Vの電源が用意されていることも多いのですが、夏にエアコンを使う機会の少ない北海道では200Vに対応していることはまれ。船木様邸の分電盤も、床暖房向けに、200V対応のものに変える必要があったのです。

電気工事会社が担当したのは、電線から新たに電気を引き込み、新しいメーター設置する屋外の工事と、分電盤に新たに設けられた床暖房用の回路を融雪用電力プラン用のメーターにつなぐ工事。
作業が終わり、従来から電力メーターが設置されていた玄関脇に、「ドリーム8」用、通電遮断用のタイムスイッチ、「ホットタイム22ロング」用、送電ストップ用タイマーの3つが並ぶと、あとは各機器の接続を待つのみとなりました。

床暖房工事の事前打ち合わせでどんなことを決めるのですか?

※詳しいご利用条件、料金単価については
北海道電力株式会社のホームページ等をご覧ください。
またお住まいの地域により電力会社のサービス名称・内容は異なります。

ダイキンエコキュートの工事も完了して、ヒートポンプライフがスタート

床暖房の工事が終わると、最後はエコキュートの設置です。
気温の低い北海道では、給湯設備は室内に置かれるのが一般的。
エコキュートの貯湯ユニットも、凍結を避けるため、室内に設置されることになりました。

和室の床の間にきれいに収まった
エコキュートの貯湯ユニット
(廊下側から撮影)

エコキュートのヒートポンプユニット

ご家族お2人分で使用するお湯の量を考えて370リットルの貯湯タンクを選ばれたご主人でしたが、これまで洗面所内に設置されていた灯油ボイラーと入れ替えようとすると、その場所にはサイズがあわないことがわかりました。
そこで船木様が目をつけたのが、洗面室の向かい側にあたる和室の床の間部分。このスペースのうち半間分を廊下側から利用することで、エコキュートの設置場所に当てたのは、さすが設備設計のプロでもあるご主人のアイデアです。

お湯を沸かすエコキュート用のヒートポンプユニットが置かれたのは建物北側の壁面。以前の給湯器の排気口に使われていた穴を配管に利用し、積雪を避けるため高い位置の壁面に取り付けられました。

こうして、ヒートポンプ式温水床暖房とエコキュートに生まれ変るまでに要した作業の日数は約4日間。春が近いとはいえ、まだ寒い時期の続く北海道で、大気の熱を利用するヒートポンプライフが始まります。
「いよいよ、北海道での省エネに貢献するヒートポンプの有効性を試すことができると思うと楽しみです。」とご主人。
果たしてヒートポンプは、期待にこたえてくれるでしょうか?

ご採用の製品

床暖房専用 ホッとエコフロア

床暖房専用 ホッとエコフロアはヒートポンプ式の温水床暖房専用システムです。

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