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第3回 床暖房と天井埋込形エアコンの工事がわずか5日で完了

床暖房 モニターレポート

無垢材の弱点をカバー エアコン連動タイプで快適に

今回のポイント

床暖房の設置工事と天井埋込形エアコンの取替え工事を迎える井戸様邸。
どの床暖房パネルでどんな工事を行うか、天井埋込形エアコン室内機の入れ替えはできるのか、じっくり検討した上で工事は始まりました。
しかし施工図のない中古住宅だけに、作業を進める上では工夫が必要なようです。
果たして工事はどのように進むのでしょうか?

井戸様邸プロフィール

密集地の一戸建で、子育て家族が健康・快適に暮らせるようにリフォームしたい。

こだわり

  • 快適な暖かさ
  • 天井埋込形エアコン
  • バリアフリー
  • 設置:リフォーム
  • 家族:ご夫婦と2人のお子様
  • 広さ:26m2(約16.5畳)
  • 熱源:電気・ガス・灯油
  • 住所:神奈川県川崎市
  • 工事:ダイキンエアテクノ
  • 暖房:Before電気・灯油After電気(ヒートポンプ式)

どう進める?天井埋込形エアコン室内機の入れ替え作業

工事初日は、エアコン室内機の入れ替え工事からスタート。
ところが、現在入っている室内機を天井から取り外してみると、工事スタッフが困った様子で考え込みはじめました。
元の室内機の入っていたスペースに、きっちり室内機の大きさ分の板枠が作られていて、手を入れて配管作業ができるスペースが全くないのです。

さらに、冷房時に室内の除湿した水を室外に送るドレン管が「く」の字に大きく折れ曲がり、排水が流れにくくなっていたことも判明しました。このままの状態だと排水が天井内の管内部に詰まった場合、水漏れなどの可能性も考えられます。

これらの問題を解決するために考え出されたのは、室内機の入るスペースの隣に、もう一つ約40センチ四方の正方形の補助口を開け、そこを作業スペースにするアイデア。
この補助穴を利用して排水用のドレン管や室外機へつながる冷媒用の配管も、負担がなくスムーズに流れるよう新規に設置することになりました。

既設のエアコン室内材を取り外したコーナーの「く」の字に曲がったドレン管(中央のパイプ)

新たに開けた補助口は、最終的に点検口として利用できるよう処理することに。
井戸様ご夫妻からも、「天井面が汚くならないようにきちんと仕上げていただけるなら、全く構いません」とご了承をいただきました。

古い室内機を取り外してみると、新旧のエアコン室内機はほぼ同じ大きさであるものの、天井からの吊り下げ用ボルトの位置が前と異なることがわかりました。
このままではボルトの土台となっていた角材が、新しいエアコンにぶつかってしまい、天井内に収めることができません。
そこで新しい位置にボルトを固定するための専用部材をその場で作り、角材と付け替えて、新しい室内機が収まるようスペースを作りました。

室内機の設置と平行して配管点検とリモコン設置を実施

エアコンの冷媒配管は、室外機の位置の微調整に合わせ、屋外部分で多少延長はするものの、基本的にはそのまま利用。
排水用のドレン管については、一度水を流し込み、水が排出される場所を確認したところ、床下の基礎のコンクリートの上に排水されていたことが判明。
このままだと、将来基礎を傷めてしまう可能性があるため、同時に準備を進めていた床暖房用の温水配管と合わせて、床下換気用の通気口から外に出す処置を行いました。

このような作業が進むのと同時に、床暖房のリモコンの設置作業も行われます。場所はインターホンの隣。
露出配線が必要かと思われていましたが、足元に作業用の穴を開けることで、壁の中にコードを通し、床下に落とすことが可能に。この配線も、床下から通気口を通して外に出し、室外機につなぐことになりました。

床暖房のリモコンの設置位置を確認

リモコン設置位置の足元の作業用の穴壁内の配線に利用

エアコンを室外機に接続、早くも暖房が使用可能に

エアコンの室内機の入れ替え工事が完了したら、次は室外機の取り替えです。
1台の室外機で床暖房とエアコンの機能を担う、エアコン連動型ヒートポンプ式温水床暖房「ホッとく~る」の室外機。
取り付け位置はこれまで使っていたエアコンの室外機と同じ場所ですが、新しい室外機には床暖房ユニットがあるためやや背が高め。
その分、室外機を固定する金枠を少し低い場所に作り直し、
そこに設置しました。

新しく取付けられた室外機設置用の金枠

温水床暖房のお湯のため、床暖房ユニットには、5年に1回程度、蒸発によって少しずつ減少する水を補う必要があります。
室外機は高い位置への設置とあって、給水の際には壁に上っての作業が必要になるのが心配されましたが、ご主人の「何年かに一度のことなら、そのくらいはやりますよ」という言葉で解決しました。

最後は3人がかりで室外機を持ち上げ、新たな金枠上に設置して、配管類のつなぎ込み。電源については、今までのエアコンで使っていたものをそのまま使うため、分電盤への特別な工事は必要ありません。こうしてエアコンの工事は終了。
床暖房はこれからですが、エアコンについては、工事初日にして早速、使えるようになったのです。

このスピードには井戸様ご夫妻も「1日でここまでできるとは!」とびっくり。
試しにエアコンの暖房運転をしてみると、以前のものと比べて運転音が断然静かなこと、以前は温風の届かなかったキッチンまでしっかり暖まることに、さらに驚かれたご様子です。

薄さが魅力の床材一体型パネル「はるびより」をリビング側から設置

床暖房パネルについてはどうするかが保留となっていましたが、井戸様ご夫妻が選ばれたのは、温水パネルと床材が一体型になっている「はるびより」。現在の床の上に一体型のパネルを重ねて張ることで、現在の床をはがすほどの大がかりな工事は避けながら、床の高さの上昇は最低限に押さえる形となりました。
奥様が最後まで迷っていらっしゃった色については結局、他のインテリアとのバランスを考え、今までの床材に近いダークブラウンに決定です。

工事2日目となるパネル設置当日は、床材敷き込みのプロである大工さんと、床暖房機器取り付けのプロである工事スタッフが、2人で同時に作業を進めます。床暖房パネルと室外機を結ぶ温水配管については、前日までに床下に引き込んであり、準備は万端。既存の床に温水配管を通す穴を開け、床材一体型パネルを敷くという作業を繰り返すことで、次々とパネルが敷設されていきます。

すでに一度リフォームされていて、床材が2枚重ねて敷かれている井戸様邸のフローリング。
床材2枚分の厚みがある分、温水配管用の穴を床に開ける際に手間がかかるかと思われましたが、スムーズに進みました。

作業はリビングの南側から。
テレビ台やテーブルなどの家具は北側に寄せ、設置が進んだら今度は南側に移動させ作業を進行。
大きな家具を2階に運び上げる必要はなくなり、井戸様ご夫妻の手間も軽減されました。

リビングは右側(南)から左側(北)にパネルを敷設

作り付けの食器棚を取り外し、床暖房パネル敷設に必要なスペースを確

工事が始まり3日目、リビングでは滞りなく進められたパネル敷設ですが、キッチンには少々工夫が必要でした。
実は、シンクと作りつけの食器棚の間の床のスペースが、温水パネル1枚の長さより狭く、そのままではパネルが入らないことがわかったのです。

そこで、食器棚が床や壁の構造と一体化されていないことを確認した上で、食器棚をいったん取り外し、パネルを敷き込んだあとで元に戻すという方法を取ることに。
収納されている食器類をできる限り外に出し、軽くした後に取り外し作業へ移りました。

こうして取り外した食器棚と、同じくパネルを敷くために移動が必要となった冷蔵庫がリビング側に移されると、あとは順調に敷設作業が進みます。
キッチンには洗濯機も置かれていますが、こちらは少し前後させる程度で十分作業が可能。
新たに貼った床暖房パネルの上から、洗濯機の排水用の穴をもう一度開け直すことも忘れません。

こうしてキッチン部分のパネル敷設が終わったら、食器棚をもとの位置に戻し、壁と床の設置面の隙間をシール材で埋めて完了。一度取り外されたとは分からないほど、美しい仕上がりとなりました。

食器棚の取り外し作業

洗濯機の排水用の穴新しいパネルにも同じ位置に開口

食器棚を元にもどしシール材で隙間を埋める

床暖房が設置されていない玄関スペースも専用床材で、バリアフリーに

リビング、キッチンと床暖房パネルの敷設工事が終了し、4日目からは玄関スペースの床の工事。
リビングから玄関部分まで同じ床の高さでバリアフリーを実現するためには、LDKから続けて床材を敷き込む必要があります。
これには、LDKで使用した床暖房パネルと同じ高さの、温水パイプが入っていない専用床材を使用することになりました。

ただし、リビングと廊下の間にある扉と、廊下に面した物入れの扉は、床面が1.2cm上がると、扉の下部が床に当たってしまい、カットする必要が。
どちらも木製で、上に持ち上げれば簡単に外れるタイプなので、取り外して扉の下部を床面が上がる1.2cmカットして解決しました。

玄関まで床材を敷き詰めたら、リフォーム用のL型の上がりかまちを覆うように取り付けて、床の工事は全て終了。
LDKと玄関スペース以前より1.2cm床が高くなりましたが、段差はないためバリアフリーが実現。
見た目にも全く違和感のない仕上がりとなりました。

あとは、天井に残っていたエアコン作業用の穴にフタを取り付け、点検口として仕上げます。
途中、資材の搬入のため作業が休みの日が1日ありましたが、工事に要した日数は実質4日。
開始から5日目にすべての工事が完了しました。

玄関の上がりかまちにリフォーム用の部材を取り付け

リビング(奥側)と玄関スペースもバリアフリーを実現

点検口として仕上げられた作業用の補助口(エアコンの右側)

乳幼児のいる生活も、在宅のままで問題なし

工事中は主に2階での生活となりましたが、水周りなどはほぼ通常通り利用でき、小さな赤ちゃんのケアにも「問題なく過ごせました」と奥様。
あまりに音が激しいようなら、ご実家に生活の場を移すことも考えていたそうですが、結局その必要もありませんでした。

むしろ、5歳になる上のお子さんにとっては、工事そのものが面白くて仕方がなかったよう。お父さんと一緒に、2階から降りてきては、作業の様子を見学して楽しんでいました。

工期についても、「もっとかかるのかと思っていましたが、この程度なら不便さも感じませんね」(奥様)と嬉しい誤算だったよう。

こうして無事、年内に工事を終え、新たな空間で新年を迎えることとなった井戸様ご一家ですが、はたしてその効果はどのようなものになるのでしょうか。

リフォームの場合、工事期間中、仮住まいが必要ですか?

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