子育てを終え、夫婦ふたりの暮らしへ。そんなライフステージの変化を迎えた中村さんご夫妻が選択したのは、戸建からマンションへの住み替えでした。部屋にいるだけで元気になれそうな赤い壁のリビングや、夫婦それぞれの好きな色を追求した自分だけのプライベート空間。色使いやインテリア選びのこだわりについて、お話を伺いました。

リビングのカラーテーマは赤×黒で、気持ちが上がる空間に

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▲マンションの22階に位置するお部屋のため、眺めも抜群。夜景もきれいで、よく窓の方を向いてゆったり過ごしているそう

兵庫県の郊外の戸建て住宅に、息子さん2人とともに20年ほど暮らしていた中村さん。息子たちが独立することで夫婦2人だけの生活になることから、2019年12月に、大阪都心のマンションへと引っ越すことを決めました。

「温泉地や海外など、旅行に出かけることが夫婦揃って好きなのですが、マンション住まいの方がより気軽に予定を立てられるのではないかと思ったことも決め手になりました。ただ4LDKから2LDKへの引っ越しとなりましたので、家財の整理は大変でした。インターネットのフリーマケットやガレージセールを利用して処分を進めました。その間、新居の引渡しから引っ越しまで半年ほど時間がありましたので、並行して内装やインテリア、家具について考えることができたのは楽しかったです」

新しい住まいの内装で一番のポイントとなったのは、壁でした。リビングダイニングは、赤を選択。平滑な塗り方では派手になりそうな赤も、珪藻土風のテクスチャーの塗りを施工したことによって、柔らかく温かみのある印象になっています。

「分譲マンションなので、壁のクロスはアイボリーや白いビニールクロスが基本でした。引っ越し後は自分たちの好きな色に囲まれたいと思っていたのでクロスの張替えくらいはするつもりでいましたが、オプションとして提案された珪藻土の塗り壁がとても素敵だったので、そちらでお願いしました。そしてどうせなら好きな色をと、思い切り遊ぶ赤を選びました。落ち込むよりは元気な色、景気のいい、気分の上がる色がいいかなと考えたんです」

リビングのもうひとつのキーカラーは黒。雅行さんがかつて仕事の出張でフランスを訪れた際、取引先の会社の応接室に使われていた黒×赤のカラーリングが印象に残っていて、それを参考にしたそう。

「落ち着きながらも落ち込まない、という印象がリビングダイニングにぴったりではないかと考えて、この組み合わせにしたんです。それに大阪らしいイメージもありますよね。都心部なのでハレとケの区分けでいえばハレで、少しだけケガレもあるようなイメージで、赤と黒のマッチングにチャレンジしてみました」

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▲「飛行機が好きで、空港に離着陸する飛行機を見たくて北向きの部屋を希望した」という雅行さん。22階からの眺めは前方を遮るものもなく、飛行機がよく見える

赤×黒のリビングで過ごす時間の中で好きなことのひとつが、「窓から飛行機を眺めること」だという雅行さん。

「もともと飛行機が好きだったので、この窓から、伊丹空港に離着陸する飛行機を眺めて楽しんでいます。夜空を飛んでいる飛行機を見て、最終便はどれだろうって、当てて遊んだりもしています」

家電選びもインテリアの重要な要素。ひとつひとつ丁寧に選んだ

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▲ダイニングテーブルには雅行さんが自作したという引き出しをつけた。リモンコンやタブレット、飛行機を眺めるための双眼鏡などを収納している

リビングの家具や家電など、インテリア要素についても、テーマカラー「赤×黒」に沿って選びました。

ダイニングテーブルも黒、さらにチェアの座面も黒で統一。チェアは、奥様が好きなイタリアの家具ブランド「porada」のもの。

「リビングでくつろぐためのアームチェアもporadaのもので、15年ほど前に気に入って買ったんです。今回2人暮らしに戻るにあたってダイニングセットをコンパクトなものに買い換えました。子供が小さいころは、椅子の上にのぼったりするので、すぐに汚れたり壊れたりしてしまっていましたが、子供が成長して、ようやく好きなものを選ぶことができるようになりました。クッションもロンドン旅行の際に一目ぼれして購入し、抱えて飛行機に乗って帰国したお気に入りです」

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2人にはちょうど良いサイズ感のダイニングテーブルは、イタリアの家具ブランド、「arper」のもの。アルミ製の細いフレームがシンプルでクールな印象のテーブルで、色はもちろんブラックをセレクトしました。

壁には、これまた黒の壁掛けテレビと、エアコンを設置。

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リビングのrisoraは、単純に黒というだけでなく、“光沢の有無”も重要なポイントだったそう。

「リビングにはテレビがあります。テレビはインテリアの中で大きな要素になりますし、どうしても光沢感、つやのある質感です。エアコンはテレビよりは主張しないものをと思っていたので光沢のないマットなものがよかったんです。小さなこだわりですが、自分の住まいですから、自己満足というのも大事ですよね。risoraのバリエーションの中に、イメージにぴったりのものがあってよかったです。それに、配管カバーが5色ほど用意されていたところも嬉しかった。せっかくお気に入りのパネルカラーでも、配管が白だけだったら台無しですよね」

夫婦それぞれの自室も、“好き”が詰まった色遊び

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▲家具はほとんど前の住まいから使っているもの。セルリアンブルーのrisoraが壁や天井の色とマッチし、部屋の雰囲気に馴染んでいる

リビングダイニングのほかの2部屋は、夫婦それぞれの自室。「好き」が詰まった、個性溢れる部屋づくりにおいて、カギになるのはやはり“色”でした。

雅行さんの自室は、青と緑の組み合わせた、静かで落ち着きのある空間に。

「落ち着く色がいいなと考えていたので、空や海、そして森や草原などの自然に思いが馳せられるような色調を試みました。最初は珪藻土風の仕上げで天井は青、壁は緑でお願いしたいと思っていたのですが、一面は防火壁が必要な関係で、塗ることができませんでした。そこでコーディネーターさんが提案してくださったのが、セルリアンブルーのクロスでした。青と緑の中間の色味で、“落ち着きたい”という目的にも合っているのではないかと思いました」

セルリアンブルーの壁に取り付けたエアコンは、risora Custom Styleから選びました。

「せっかくだから遊ばせてもらおうと思い、壁の色に近似したセルリアンブルーのrisoraを選びました。」

ペンダントランプもグリーンを選んだほか、もともと白だったという椅子の背面・座面カバーも、「ホームセンターで藍染キットを買ってきて、部屋の色に合わせた」と雅行さん。

理想の部屋づくりのために自分から積極的にアイテムを探したり、DIYを手掛けたりすることも多いそう。

一方、奥様の部屋は、女性らしさも感じさせる柔らかな雰囲気のカラーリング。

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▲グレー×ピンクの柔らかな雰囲気の北欧風の奥様のお部屋。自室にもテレビがあり、ひとりでゆっくりと視聴することも多いそう

「もともと欧米のデザイン雑誌などを読んだり、マーサ・スチュアートさんの番組を視聴したりすることが好きでした。そこから膨らませたイメージで、部屋のカラーを決めました」

淡いピンクと、若干のブラウン系をおびたグレーのツートンでまとめられたお部屋は、ナチュラルさと温かみを感じさせます。部屋のトーンに合わせて選んだエアコンは、「risora Custom Style」のグレージュ。

「白ではなく、部屋の雰囲気に合ったエアコンが選べてとても満足しています。引っ越して間もないので、部屋づくりもまだ途中だと思っていて、これからベッドカバーやカーテンも部屋に合わせて選んで変えていきたいなと思っているんです」

住まいに色を取り入れるという中村さんご夫妻のスタイルは、以前の住まいで行ったリフォームの経験がひとつのきっかけになっています。

「5年ほど前、以前の住まいでキッチンのリフォームをして、カラーを青系に統一したことがありました。そのときにガラリと雰囲気が変わって、なんだか家族のモチベーションが上がったような気がしました。そこで、次に同じようなリフォームを試すことがあれば、色はとても重要な要素になるなと感じていました。ただ、ほかの白物家電が色彩豊かに進化しているなかで、エアコンは少し遅れていて、白系のモノトーンが主流でしたよね。白いエアコンが、インテリアのネックになってしまうのではないかという気持ちはもっていました」

合計3台の「risora」を設置している中村さんご夫妻ですが、思い切ったカラーのものを選ぶことができたのは、新居の引渡しのタイミングが、ちょうど2019年3月の「risora Custom Style」のメディア発表と重なったことが大きかったと言います。

「risoraがエアコンのカラーバリエーションを提案されている機種であることは以前から知っていました。ただ、正直『この色数では、インテリアのデザインとしては対応しきれていないのではないか』とも感じていたんです。そんなときに、risora Custom Styleの発表がありました。25色を基本とした豊富なカラーバリエーションで、『よくやってくれたな』と思いました」

ライフステージの変化やインテリア業界の努力によって、かつては「子供が小さいから」、「白いものしかないから」と自然と諦めていたインテリアの選択肢が、広がりつつある中村さんご夫妻。エアコンとインテリアの色合いを同時に検討して、こだわりの空間を作りました。2人だけのお住まいで、とことん色選びを楽しんでいます。

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