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壁掛形エアコン
  • risoraのhiwa episode4 理想の空間を演出するrisora

さまざまな空間との調和によって完成するデザインを追求する「risora」。
それは、本体の薄さやフォルムだけでは実現できず、
色や質感にまでこだわりぬく必要がありました。

「単なるカラーバリエーションではない7つのrisora」 「単なるカラーバリエーションではない7つのrisora」

「risora」の前面パネルには4種類の標準パネルと3種類のセミオーダー(受注生産)パネルの
合わせて7種類ものバリエーションを用意しています。
しかしこれは、好みの色を選んでもらうための単なるカラーバリエーションではないのだと
デザインを担当した中森は語ります。

「7つのカラーバリエーションは
お客様が理想とする住空間を「risora」がどのように実現するか、
という視点から生まれたものです。
まず、私たちはインテリアやライフスタイルのトレンドを読み解き、
その中で7つの質感を見出しました。
それらをもとに、人がいかに暮らすのかという“体験価値”について考えました。
具体的には、“ダイニングで食事をする” “部屋で読書する” “リラックスする”
“集中する” “楽しいひとときを過ごす”など、人が住空間の中で何をするのかをイメージしました。
そして、それぞれのシーンに調和する、色と素材の組み合わせを考え、
表現したものが7つのバリエーションなのです。」

7種類のパネルには、それぞれコンセプトが設定されています。
ラインホワイトは「軽やかな質感」、
グレイッシュブラウンメタリックは「空間に深みを与える」、
ファブリックホワイトは「質感で溶け込む」、ブラックウッドは「空間を引き締める」、
ツイルゴールドは「光で表情を変える」、ソライロは「空間を高く見せる」、
フォレストグリーンは「色で溶け込む」。

「デザイナーのこだわりを形にした成形技術」 「デザイナーのこだわりを形にした成形技術」

中森たちデザイン部門が特にこだわったのは、質感の表現でした。
そのために、7色のうち5色には色やツヤ感が微妙に異なる
5色のベースフィルムを重ね合わせ塗装する技術、インモールド成形技術(IMD)を新たに採用し、
深みや質感を表現しました。

*ファブリックホワイト、ブラックウッド、ラインホワイト、グレイッシュブラウンメタリック、ツイルゴールド

また2色のカラー色(ソライロ・フォレストグリーン)は、
空間の中でエアコンが目立ちすぎないよう、
ツヤ感を消したマット塗装を採用しました。

プロジェクトメンバーの大下は、当時を振り返ってこう話します。

「中森さんは、とにかくこだわりの強いデザイナーという印象で、
細部のフォルムや微妙な色合いへの徹底したこだわりは、
構造を担当する私たちの理解を超えるものでした。
また、そのこだわりから構造面を担当する私たちにも
ハードルの高い注文が幾度も寄せられました。
正直、苦労することも多かったですね。
しかし、彼らのその一途な想いこそが従来のエアコンにはなかった、
『お客さまの理想の空間の実現に応えるデザイン』という
新しい選択肢を創出するということは理解していました。
だから、私たちもできるだけ、
それらのこだわりを実現できるよう構造面で応える方法はないかと
何度も対話を繰り返しました。
今回のプロジェクトほど、デザイナーとのコミュニケーションが
重要だと感じたことはありません。
幸いにも中森さんは年齢も近く、話しやすかったこともあり、
遠慮することなく、想いをぶつけあいながら
互いのこだわりをひとつずつ実現させていくことができたと感じています。」

フォルムだけでなく、カラーや質感にまで及んだデザインへのこだわりは、
これらだけにとどまりません。
快適な空気を送り出す運転時の美しさにまで追求は続きます。