設計段階からこだわった感染防止対策
空調計画担当者と二人三脚の店内環境づくり

地下にある“屋内ビアガーデン”の空気を極限まできれいにしたい
お客様に安心して楽しんでいただくために

株式会社ニューミュンヘン　beer garden HOLZ　　店長　林真男氏　　マイスター　平井将行氏

株式会社ニューミュンヘンは、昭和33年に大阪で開業して以来、関西を中心にビアホールやデリカショップを複数展開されています。
半世紀以上に亘って地元の方に愛されてきた同社が2022年3月、新店舗「beer garden HOLZ（ビアガーデンホルツ）」をオープンされました。
今回は、空調計画を担当された、藤本環境・エネルギー計画室代表の藤本氏同席のもと、天井埋込カセット形『ストリーマ除菌ユニット』の導入について、林店長と平井マイスターにお話を伺いました。

ビールやワインなどを楽しむために地下に新しく生まれた大人の空間

●関西を中心に展開してきた、株式会社ニューミュンヘンの最新店舗が「beer garden HOLZ（ビアガーデンホルツ）」です。「HOLZ」というのはドイツ語で「木材」という意味。内装にはふんだんに木材を使用しており、落ち着いた照明のもと、ビールやワインとともに趣向を凝らした料理をお楽しみいただけます。店内もゆったりしているので、高級感を求める大人のお客様にもご満足いただけるのではないでしょうか。私どもが一番大切にしているのは、とにかくお客様への丁寧な接客サービスを心がけ、お店に来られるお客様を第一に考えたお店づくりを行うことです。

写真左が平井マイスター、写真右が林店長。
ビールやワイン等のセレクトの他、インテリアなどのコーディネートもマイスターの仕事。店長はお店の営業関係やスタッフのケアなどをトータルで管理されている

エアコンに組込む一体型で省スペースを実現可能にした『ストリーマ除菌ユニット』

カウンターにも木材が贅沢に使われ温かい雰囲気

天井のエアコンに組込む一体型の空気清浄機で
ゆったりしたインテリア空間を実現

●ご来店になるお客様のことを考え、感染防止対策を徹底しています。店内の外気量を通常の基準値と比べ３倍まで増やし、空気循環を良くし室内空気の新鮮さを保ちました。さらに天井カセットエアコンにダイキンのストリーマ除菌ユニットを組込むことで浮遊するウイルス除去の効果を高めました。併せて除菌効果のある特定周波数を発する照明器具、抗菌効果のある内壁塗装を施しています。店内すみずみまで感染症対策をとにかく徹底しています。

●ストリーマ除菌ユニットを天井カセットエアコンに組込むことにより、一般的な空気清浄機を床面に設置しなくてもよくなり、既存のニューミュンヘンの店舗と比較すると、客席間隔が1.5〜２倍の「HOLZらしいゆったりとした空間」を確保することができました。

お客様に安心してご利用頂けるための工夫がされている

目指したのは野外の空気
お客様に屋内BBQを満喫してもらいたい

●屋号には「ビアホール」ではなく「ビアガーデン」とつけました。ビアガーデンという言葉には自然に触れ、野外の新鮮な空気を感じながらバーベキューを楽しむ、というイメージがあるかと思います。“お客様には地下にいながら、まるで野外にいるように感じてもらえるよう、空気にもこだわりたい”という思いがあったので、空調計画担当の藤本氏に相談し、換気量のアップとストリーマ除菌ユニット導入で新鮮な空気環境を実現してもらいました。言うなれば、空気も大切な商品のひとつ、という気持ちです。店内のあちこちに大木や観葉植物が配置されているので、ぜひ野外にいるかのような清々しさを感じながら美味しいビールを楽しんでいただきたいです。そしてこれから、皆様に愛されるお店になっていきたいですね。

大胆に配置された大木や豊富なグリーンのおかげで、まるで野外にいるよう

最大限の感染防止対策を行っています

藤本環境・エネルギー計画室　　代表　藤本健様

このbeer garden HOLZは、最大限の感染防止対策が施された店として計画しています。換気系については、ビルに装備されている基幹設備としての換気システムに加えて、バーベキューエリアで発生する熱気を排出するための換気システムを新設したことにより、それらの排気量に見合う大容量の新鮮空気を外気処理エアコンを経て客席に供給しています。また、空調システムとしては、計画当初から個別制御性の観点から天井カセットエアコンの採用は決定していたのですが、空気清浄と除菌を兼ね備えた「ストリーマ除菌ユニット」を組み込ませることが可能であることを知り、感染防止対策の一要素として積極的に採用した次第です。