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ダイキン住宅設備

第1回 エアスタイルのススメ TEPE 東京都東久留米市 設計|APOLLO一級建築士事務所

トップライトから射込む光を柔らかく住まいに拡散する、真っ白な大壁。その足元にスッと伸びる横長のリビングボードには、床置形エアコンが収まっている。
住まい手は30代のSさんご夫婦と2歳のお子さん。奥様のご実家の隣地に、鉄骨造2階建てを新築した。高台にある細長い敷地を有効活用するため、キャンティで大きく迫り出したLDKは、スキップフロアのワンルーム空間。開口部のない白壁に挟まれたリビングは、視線が南側の大開口部へと導かれ、青空と豊かな緑が広がる景色の中に開放される。

天窓や子ども室から光を採り込む、開放的なリビング。床置形エアコンが2台、アメリカンチェリー材の造作家具に収まって並んでいる。

「構造上、リビングの東西の壁には開口部が設けられなかったので、トップライトを使って出来るだけフラットに仕上げ、空間に溶け込ませています。また、視線の邪魔にならないよう、エアコンや家具の選択と見せ方にはこだわりました」と話すのは、設計を手掛けた黒崎敏氏。エアコンは薄型でシンプルな床置形を、45センチの高低差があるダイニングとリビングに1台ずつ、造作家具の中に組み込んで配置している。ダイキンエアコンのセレクトは、デザイン性を重視したSさんの希望を反映したものでもある。

暖気は上昇、冷気は下降するため、高低差のある空間に気流が生まれ、全体を効率的に冷暖房する。通風は、高台を吹き抜ける風を南側の大開口から採り込み、住まいの奥まで流れるよう計画した。

「床置形は足もとから送風するため、冬場に冷えがちなタイル床のダイニング、上部に暖気が溜まりがちな天井の高いリビングを、それぞれ集中的に冷暖房できます。また、キャンティで宙に浮いた形のリビングは底冷えを防ぐため、断熱材を厚めに入れました」(黒崎氏)

スリット窓とご実家の庭側に開いた東西の窓の間で、風が抜けるダイニング。

プランについてのSさんの要望は、LDKを中心とした家族の気配がいつも感じられる家。そこで黒崎氏は、傾斜地の特性を活かせるスキップフロアによって、ダイニングキッチンとリビング、リビングと2階子ども室がゆるやかにつながった構成を提案。日々の生活の中で家族の視線が交差し合い、自然に会話が生まれる仕掛けとなっている。そうした設計操作が、光や風を各室に届ける仕組みにもなっている点が秀逸だ。

エアコンがリビングボードにすっきり収まり、フラットな壁が眺めを際立たせる。

「設計時はまず敷地に立ち、そこに射す光や流れる風、風景を採り込む空間をイメージします。そして温度や湿度といった室内の空気環境やプライバシーにも考慮しながら、プランを構築していきます」(黒崎氏)
豊かな眺望を持つ南向きの傾斜地という敷地のポテンシャルを活かした空間と、家族のコミュニケーションデザイン、そして快適な空気環境を、見事に両立した住まいだ。

Satoshi Kurosaki 黒崎 敏

1970年 金沢市生まれ。94年 明治大学理工学部建築学科卒。積水ハウス株式会社 商品企画部、FORME一級建築士事務所勤務後、2000年 APOLLO一級建築士事務所 設立、同主宰。日本大学理工学部非常勤講師。著書に「可笑しな家」「夢の棲み家」(二見書房)。

黒崎敏/APOLLO一級建築士事務所
東京都千代田区二番町5-25 二番町テラス#1101
TEL:03-6272-5828
http://www.kurosakisatoshi.com

黒崎 敏

エアスタイルチェック  FROM LiVES

昨今の住宅で主流となった一体型の大きなリビングでは、視界の抜けた大空間が視覚的な快適さを生む反面、空調の効率が課題となっている。空間のデザインと共に、目には見えない空気のデザインが加わって初めて、視覚的にも体感的にも心地よい、真の快適な居住空間が生まれる。そのことを再認識させてくれる住宅事例だろう。(LiVES編集長・坂本二郎)

LiVES編集長・坂本二郎

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