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ダイキン住宅設備

第2回 エアスタイルのススメ HOUAN 兵庫県神戸市 設計|なづな工房一級建築士事務所

郊外の住宅地に建つ「方庵」。南側にある庭に面したLDKには、心地よい日射しが注ぎ、穏やかな時間と空気が漂っている。
「構造体に影響せず、中庭への抜け感を損なわない選択として、天井埋込カセット形エアコンを施主に提案しました。フィルター自動掃除機能に加えて、ダストボックスを手元まで降ろすことができるダイキン独自の昇降パネル機能が付いている点も、採用の大きな理由でした」 とは、「方庵」の設計を手がけたなづな工房一級建築士事務所の嶋崎眞二さん。3方を隣家に囲まれた環境で求められたのは、施主夫婦2人のためだけのプライベートな空間。

庭への抜け感を損なわぬよう、天井にフラットに収められた天井埋込カセット形エアコン。手前の和室は引き戸で閉じることができる。

庭はその周囲を2階高さまである壁で囲み、周囲からの視線を気にすることなく、吹き抜け空間の開放感を存分に楽しめるつくりとしている。
「夏の暑い日射しは庇とロールスクリーンで遮ることができるようにしつつ、冬でも日射しが射込むよう、壁の高さを設定しました。また、庭側にはロウイーのペアガラスを用い、断熱性にも考慮しています」

天井埋込カセット形エアコン(A)の「2WAY すみずみ気流」により、冷気や熱気が溜まりやすい窓辺の吹抜け空間を空調することで、空間全体の温度を快適にコントロール。上昇する暖気は引き戸で遮り、寝室の冷房も効果的に。南側と北側の窓を開ければ自然に風が流れる通風計画も秀逸。

天井埋込カセット形エアコンに備わる「2WAYすみずみ気流」機能も、窓からの冷気や熱気の広がりを効果的に防いでいる。部屋の中心に向けて空調するだけでなく、定期的に窓側にも風を送って空気の壁を生み、窓辺まで快適な空気環境をつくりだす。そうして吹抜け空間を効果的に冷暖房しつつ、LDKに連続する和室や、吹抜けに面した2階寝室は引き戸で自在に開閉できる構成とし、各部屋のエアコンで集中的に冷暖房できるようにしている。

大きな窓には断熱性の高いペアガラスを採用し、エアコンの冷暖房効率を向上。

「眺めや開放感を重視しつつ、どう空調するのがベストなのか、エアコン業者と話し合いながらエアコンのスペックを決めています。また、壁掛形エアコンはすべて『うるる加湿』と『さらら除湿』機能が付いた、湿度コントロールができる『うるるとさらら』を選択。以前のお住まいで使用して快適さを実感したという施主からの要望でした」

寝室には湿度コントロールができる壁掛形エアコンを設置。奥のバルコニーへ風が抜ける。

このように室内の冷暖房効率や快適性に配慮しつつ、空気の流れを周到に計画している点もこの家の特徴だ。北側も通りに面して高い壁を設けているが、坪庭を設けてそこだけ通りに開き、上部は吹抜けにして、和室や寝室を抜けた風が通り抜けるようになっている。
効率のいい冷暖房と通風、そして空間プランと意匠とが、バランスよく実現されたスタディだろう。

Shinji Shimazaki 嶋崎眞二

1962 年 高知県出身。大阪芸術大学建築学科卒業。吉田節雄+アートプラン建築事務所に勤務後、1 年間アメリカに遊学。帰国後、マニエラ建築設計事務所を経て、98 年になづな工房一級建築士事務所を設立。

嶋崎眞二/なづな工房一級建築士事務所
兵庫県川西市鼓が滝3-26-52
TEL/FAX 072-792-0444
http://www.naduna.net

嶋崎眞二

エアスタイルチェック  FROM LiVES

空間の持つのびやかさと静けさを尊重したエアコンの配置が見事。天井埋込カセット形エアコンをインテリアに違和感なく馴染ませており、同機種の長所を体現している。空気環境のコントロールが大きな課題となる大開口や吹抜けのある空間で、効果的な空調計画を実現した、お手本的事例と言えるだろう。(LiVES編集長・坂本二郎)

LiVES編集長・坂本二郎

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